Red Hat Linux9のインストール
RedHatLinux9のノートPCへのインストールに関して解説をしています。ちなみに、WinXPとのデュアルブートを想定しています。
1.前準備−インストールの前に・・・
1−1.今回使用したノートPC
今回使ったノートPCは、以下の機種を使用しました。
NEC VersaPro VA65H/BH model EA3FE
HDD:20GB
メモリ:256MB
CD−ROM、FDDは、外付けUSBタイプです。
ここでは、WinXPとのデュアルブートにします。ハードディスクのパーティション構成は、図1を参照してください。
5.88GBの未割り当ての領域をRed Hat Linux9(ファイルシステム:ext3)に使用します。
なお、”RedHatLinux”は以降、”RHL”と略させていただきます。

パーティション(領域)構成<図1>
*購入時は、C:(10GB/WinXPインストール済み)とD:(10GB)の2つのドライブに分かれている構成でした。
*空き領域は、実は以前RHL7.2や8(FTP版)を入れてました。それで、真中に空き領域があるのです。
本当は、CドライブにISOファイルを置きたかったのですが、インストーラーがNTFSを読み込めず断念。
仕方がないので、DドライブをFAT32で3.42GB確保後、ISOファイルを置きました。
誤ってCドライブを開放したり、Dドライブのデータをバックアップし忘れても、筆者は責任を負いかねます。
各個人の責任のもとで行なってください。
1−2.インストール開始の前に
Linux上でUSBを使うには、BIOSで「USBレガシー機能」を「使用しない」に設定しなければならないのですが、
設定するとFDやCD−ROMからブートすることが出来なくなります。
「使用する」に設定した場合は、FDからブートは出来ますが、ブート後は利用できなくなります。
CD−ROMからのブートは、RHL7.2で試したことがありますが、ダメだったので、おそらく今回の
バージョンでも
不可能だと思われます。(未確認です。)
(本機の説明書によりますと、付属のバックアップCD−ROMは、電源コードを繋いだ時のみ可とのことなので、
電源コードを繋いで、KnoppixやRHL7.2のISOファイルを焼いたCD-Rで試しましたが、出来ませんでした。)
なお、この辺の事情は、レッドハット社のホームページのRHL9のインストールガイドに載っています。
インストールガイドのD.1.1.「CD−ROMから起動できない」を参照してください。
1−3.前準備
FDから起動しFTPインストールを試したいところですが、RHL9からインストール用ブートディスクが1枚になり、
FTPやPCMCIAなどを使う場合は、ドライバディスクを用意しなければなりません。
しかし、起動後はFDDを認識しないので、別の方法にします。
従って今回は、HDDにISOイメージを置いてインストールしたいと思います。
まず、パーティション構成は、1−1の図1のようにしました。
パーティションの構成を変更する場合は、dskmgr.mscを使うと便利です。
購入時のままの方は、WinXPを起動後、dskmgr.mscを実行して、Dドライブを開放して、FAT32で
Dドライブを約3.5GB程度確保してください。残りの領域(約6GB)は、Linuxのインストール中に確保します。
Dドライブにデータを入れてる方は、必ず別ドライブ(Cドライブとか)に移してください。
Dドライブを再確保後にrhlというフォルダを作り、
RedHat社のサイトなどで、ISOファイルをダウンロードしてrhlフォルダに入れます。
ダウンロードの際は、国内のFTPミラーを利用することをお勧めします。
参考)
KDDI研究所−ftp://ftp.kddlabs.co.jp/pub/Linux/packages/RedHat/redhat/linux/9/en/iso/i386/
日本インターネットエクスチェンジ−ftp://jpix.ftp.ne.jp/00/redhat/linux/9/en/iso/i386/
「MD5SUM」というファイルを除く、フォルダ内のファイル全部をダウンロードしてください。
合計で3.36GBあるので、ADSL以上の通信環境でないと、大変かと思われます。
次に、インストール用ブートディスクを作成します。
ISOファイルをダウンロードする時と同様にFTPから、イメージファイルとイメージファイルを書き込むソフトを入手します。
ここでは、KDDI研究所からダウンロードするとします。アドレスは下記のとおりです。
ブートイメージ(bootdisk.img)−
ftp://ftp.kddlabs.co.jp/pub/Linux/packages/RedHat/redhat/linux/9/en/os/i386/images/
イメージ書き込みソフト(rawritewin.exeとdiskio.dll)−
ftp://ftp.kddlabs.co.jp/pub/Linux/packages/RedHat/redhat/linux/9/en/os/i386/dosutils/rawritewin/
ダウンロードしたら、フロッピーディスク(以降、FDと略)に書き込みます。1.44MBの空きFDを1枚用意してください。
そして、FDをドライブに入れたら、rawritewin.exeを実行します。そして、bootdisk.imgを指定して、「Write」を押すだけです。
(画像1)
ここでは、D:\rhlに、ダウンロードした3つのファイルを入れたとします。
(画像2)
ドライブを選択して、イメージファイルを選択します。そして、「Write」を押して、画面の指示に従います。
最後に、BIOSの設定ですが、「USBレガシー機能」を「使用する」になっているか確認してください。
「使用しない」に設定すると、FDからブートできませんのでご注意ください。
2.インストール
インストール用ブートFDを入れて起動します。
boot: と表示されたら、Enterキーを押します。
以降、画面の指示に従います。ちなみに、テキストモードになってしまいます。
ブート時に、resolution=1024x768 のオプションを入力してもGUIでのインストールは出来ませんでした。
なお、ブートオプションは、インストールガイドの付録H、「追加のブートオプション」を参照してください。
言語:Japanese
キーボード:jp106
マウスの設定:そのままでOK!たぶん、ホイールマウスが選択されてるかと思われます。
インストール方法:ハードドライブ
パーティション選択:/dev/hda2−ディレクトリ:/rhl
(別ディレクトリに入れた方は、その名前を入れてください。)
インストールタイプの種類:お好きなものを。今回は、ワークステーションにしました。
ディスクパーティションの設定:自動パーティション設定
自動パーティション設定:すべてのパーティションを保持、既存の空き領域を使用
警告が出ますが、気にせずOKを選択してください。
パーティション設定:OK
ブートローダの設定:GRUBを使用(LILOを選択した方は、設定方法は他のサイトで調べてください。)
「LBA32の〜」やパスワードの設定は、気にせずOKを押して進みます。
ブートラベルは、DOSのところをWindowsXPにしました。
ブートローダのインストール場所は、お好きな方を選択してください。僕は、MBRにしました。
eth0用のネットワークの設定:各個人の環境に合わせてください。
ホスト名の設定:お好きな名前をどうぞ。
ファイアーウォールの設定:「なし」以外の設定にすることをお勧めします。
言語サポート:自分は、Japaneseのみ。他の言語も扱いたいのであれば、その言語も選択してください
タイムゾーン:「ハードウェアクロックを〜」は、チェックなし。アジア/東京を選択。
rootパスワード:ご自分で考えて入力。「パスワード(確認)」の欄にも同じ文字を入力する。
ワークステーションデフォルト:自分は、「ソフトウェア選択をカスタマイズ」をチェックしました。
パッケージグループの選択:お好きにどうぞ。XWindowSystemは選択することを推奨します。
個別パッケージの選択はしませんでした。
「パッケージグループの選択」の設定でOKを押して先に進むと、インストールが開始されます。
しばらく待ちましょう。
3.インストール後の設定
3−1.インストール後の設定画面
ブートディスクの作成:出来ませんので、しないでください。選択すると先に進めなくなるので注意。
X設定:そのままで。モニターは、GenericLaptopDisplayPanel1024*768にします。
@70Hzの方は、選択しないで下さい。色は、今回は16Bitにしました。
FDを取り出して、OKを選択します。PCが再起動します。
3−2.ようこそ画面
再起動後、Linuxが起動すると、ようこそ画面が出てきますので設定をします。
*マウスが使えるようになっています。
ユーザーアカウント:各自お好きなように。root以外を作っておくことをお勧めします。
日付と時刻:今日の日付を設定します。
サウンドカード:この時点では設定すべきことはありません。
参考)このままでは音が小さいので、XWindowSystem起動後、設定しましょう。説明は5−3を参照。
RedHatネットワーク:登録しておくといいでしょう。。
追加のCD:CDは、持ってないですから、そのまま「進む(F)」を押してください。
お疲れ様でした。すべての設定が終わりました。
よい、Linuxライフをお楽しみください。
4.ネットワークの設定例−2台のPCでのファイル交換方法も紹介
4−1.ネットワークの設定(参考例)
現在、当方のPC及びネットワーク構成が大幅に変更になっていることから、以下の内容は、検証できません。
(構成図)
デスクトップPC:Widows98SE *詳細*

上の画像を参考にしてTCP/IPをクリックします。
−設定例−
ゲートウェイ:ADSLモデムのプライベートIPアドレス(マニュアル等で指定されているIPアドレス)
IPアドレス:IPアドレスを自動的に取得(O)を選択
ADSLモデムのGapNAT機能により、動的にグローバルIPアドレスが割り当てられます。
ノートPC:WindowsXP/RHL9
−設定例−
IPアドレス:192.168.1.3
サブネットマスク:255.255.255.0
ADSLモデム:MegaBit Gear
TE4121C
−設定例−
動作モード:GapNAT(MSN
Messengerでファイルを送信したりするため。)
LAN内のグローバル−プライベート間通信を:行なう
グローバルIPアドレスを割り当てるパソコンのMACアドレス:デスクトップPCに装着のLANボードのMACアドレス
DHCPサーバ:使用しない
4−2.LAN内でのファイル交換(GapNAT使用/Win98←→RHL9)
各PCのネットワークの設定は、4−1(上記参照)という前提です。
ここでは、FTPサーバーを立てる方法と、Sambaを使う方法の2種類を説明します。
Linux側でFTPサーバーを構築
ここでは、vsftpdを使います。細かく設定したい方は、他のサイトへお願いします。
ftpデーモンを稼動させればいいだけです。
Windowsからは、FTPクライアントやブラウザをお使いください。
参考までに・・・
ホスト名(アドレス):192.168.1.3(6−3のような設定の場合です。他の場合は、その環境に応じて設定。)
ユーザ名:Linuxのユーザー名で、root以外のIDを入力。(設定によってはrootでも可です。)
パスワード:ユーザ名に対応するパスワードを入力してください。
ブラウザでは、ftp://(ユーザ名):(パスワード)@192.168.1.3/で入れます。
上記の設定で接続すると、そのユーザ名のHomeディレクトリが表示されると思います。
また、anonymousを許可している設定の場合は、ブラウザ等では、ftp://192.168.1.3/等とアドレスだけを
入力すれば、ユーザとパスワードの入力なして接続できます。(但し、設定によっては、書き込み不可に
なってるかもしれないので、その場合は、書き込みを出来るようにFTPd側で設定してください。)
FTPクライアントにも、anonymousで接続できる設定があると思いますので、各ソフトのマニュアルを
参考にしてみてください。
Windows側でFTPサーバーを構築
自宅サーバー関係のページの方が大変参考になると思いますので、お手数掛けますが他のサイトへ。
なお、LinuxのFTPクライアントソフトは、作者にはわかりかねますので、ご自身で探すか、Mozillaや、
Konqueror等で、接続するのが手軽かと思われます。
Windowsのネットワーク共有サービスとLinuxのSamba
LAN環境でのWinとLinux間のファイルのやり取りは、おそらく、これが有名だと思われます。
Winowsの方では、ネットワーク共有関連がインストールされていましたらそのままで大丈夫です。
Linuxでは、Sambaをインストールします。設定方法は、レッドハット社のホームページのRHL9の
カスタマイズガイド第17章の17.2.1.「グラフィカル設定」を参照してください。大変、参考になります。
Swatを使うよりも、かなり簡単に設定できます。
なお、起動時にSambaを起動させるには、「システム設定」→「サービス設定」でsmbにチェックをつけてください。
ここで問題なのですが、ADSLモデムがGapNATで作動しているため、4−1の環境では、Windowsの
ネットワークコンピュータには、自マシンしか表示されませんでした。Sambaに接続するには、
「スタートメニュー」→「検索」→「ほかのコンピュータ」で、192.168.1.3又はホスト名を入力して検索します。
Linuxから、Windowsの共有フォルダには、接続さえ出来ません。Linux上の領域からやり取りするしか
ありません。
Windowsから、色々試してみたのですが、何をやっても無理でした。
グローバルIPとプライベートIPでは、楽にファイル交換するのは無理のようです。
NATでの作動の際(プライベートIP同士)の状況は、未確認です。
もしかすると、Windowsの共有フォルダにLinux機が表示されるかも。(情報求む)
なお、WindowsからSambaへ接続すら出来ない場合、ファイヤーウォールの設定を確認したり、
ADSLモデムの設定を確認してみてください。
5.余談−知っておくと便利かも・・・
5−1.パーティションサイズ変更
インストール後、Dドライブ(/dev/hda2)の容量が大きいので小さくしたいと言う方は、
パーティションサイズを変更する方法があります。Linux上で出来ますので、
お考えの方は、試してみてはいかがでしょうか?
なお、当方では、パーティションのリサイズをする予定はありませんので、説明は割愛させていただきます。
参考までに、「@IT:パーティションのサイズを変更するには」に解説が載っています。
注意)上記の@ITの解説ページによりますと、データが破壊される危険性があるとのことです。
最初にも申し上げましたが、筆者は責任を負いかねます。必ず、各個人の責任のもとで行なってください。
5−2.Linux上でUSB機器を使うには
BIOSで「USBレガシー機能」を「使用しない」に設定してください。
但し、MS−DOS(Windows)又はLinuxに限らず、USBデバイスでブートする時は、
「使用する」に設定してください。
「使用する」にした場合、Linuxでは起動後に、USB機器は使用できなくなります。
5−3.音量の設定
インストール後のままですと、PC本体のボリュームを最大に回しても、ほとんど聞こえないかと思います。
そこで、XWindowSystemを起動後、設定します。

起動後、「サウンドとビデオ」→「サウンドミキサー」を選択します。

「KMix」と名の付いたウィンドウが出てきます。
あとは、PC本体のボリュームをWindowsで鳴らしているときと同じ程度にして(しておくと、OSによって
PC本体のボリュームつまみを回して調整する、という手間が省けるかと思います。)
ボリュームやPCM、スピーカー、ライン・・・のバーを適当にいじって、普通に聞こえるように設定します。
5−4.デュアルブートを活用した、同PC内でのLinuxとWindowsのファイルのやり取り。
LANなど使わず、同PC内でWindowsとLinuxでファイルを交換するには、LinuxからWindows領域を
マウントするのが簡単です。但し、NTFSは、読み込み専用または認識不可なので、インストール時に使った、
FAT32領域のDドライブ(/dev/hda2)を活用します。
マウント方法は、mount -t vfat /dev/hda2 /mnt/win
とします。
なお、あらかじめLinux側に/mnt/winを作っておいてください。もちろん、別ディレクトリでも可です。
その場合は、/mnt/winのところを変えてください。